月輪の都 『響き』

2005年10月31日
傷つけ合うは、空虚 故。
抱(いだ)き合うのは、カラッポだから。
求め合うのは、虚無だから。

何時まで たっても、温まらない 体を 重ねて。
何時まで たっても、満たされない 心を 騙して。
何時まで たっても、離れなれない 未練を 呼んで。

其処に、自分が いないから、響く 空洞さえも ないのだから、
呼応は やがて 掠れて 消える。
其処に、私が いないから、熱い吐息も 眼差しも、
私に 届く 事はない。

貴方の 言葉に 涙して。
貴方の 態度に 望みを断たれ。
貴方の 笑みに 穿たれる。

私は、何処へ 行ったのか。
私は、何処に 居るのだろ。

貴方のいない 世界へと、心が逃げて しまったか。
それとも、独りじゃ 私で、なかったか。

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