月輪の都 『裸眼』

2005年10月19日
言葉の向こうに あるものが、僕は何時も 見えなくて。
言葉の底に あるものが、僕は何時も 探れなくて。
言葉の傍に あるものが、僕は何時も 信じられなくて。
言葉は重く、言葉は深く、言葉は沈む。

僕は 言葉に詰まり、思いの全てを 飲み込むのだ。
苦悩とは、夢夢 朧に想うさま。
僕は 表情に詰まり、戸惑いを押し殺して、頷くのだ。
溢れて 零れた繁栄を、この身に浴びて、塗れてる。
僕は 視線のやり場に詰まり、暫し 瞬き 長くして、
意図を断ち切り 微笑うのだ。

何に慣らされ、何を不感に なったのだろう。
屈託の無い顔で 笑えぬ日々を、積み重ね。
淀みの無い温かさを、醸すことさえ困難な、
生きる事しか 知らない僕は、生きているとは、到底言えない。

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