月輪の都 『月ヶ背』
2005年7月27日北緯の空に 浮かびし姿、怜悧な孤をば、その背(せな)と。
眼(まなこ)に焼き付け 覚えしが、
刻と、姿を 変えゆきて、何時ぞや その背を、見失ふ。
日は天中、趣(おもむき)違へ、色冴へ 違へた 彼の月は、
朧の君と 重なり、清け。
背は 裏かと、想へしが、実なる姿ぞ、謎のまま。
見上げし 我を、せせらと 嗤ふ。
茫たる面持ち、隠さぬままに、
飽きもやらずに、立ち尽くし、
月下の漂泊、うら悲し。
月ヶ背の君、其の名の如く、我を謀(たばか)り、惑ひの夜と。
言ノ葉 少な、視線は 虚ろ、されども、其の口 誘ふ夜事。
美しき哉(かな)、三日月の唇。
妖しき哉、半月の眼。
婀娜しき哉、満月の乳房。
恐ろしき哉、新月の心。
君ぞ 其の名を、月読と 云ふ。
眼(まなこ)に焼き付け 覚えしが、
刻と、姿を 変えゆきて、何時ぞや その背を、見失ふ。
日は天中、趣(おもむき)違へ、色冴へ 違へた 彼の月は、
朧の君と 重なり、清け。
背は 裏かと、想へしが、実なる姿ぞ、謎のまま。
見上げし 我を、せせらと 嗤ふ。
茫たる面持ち、隠さぬままに、
飽きもやらずに、立ち尽くし、
月下の漂泊、うら悲し。
月ヶ背の君、其の名の如く、我を謀(たばか)り、惑ひの夜と。
言ノ葉 少な、視線は 虚ろ、されども、其の口 誘ふ夜事。
美しき哉(かな)、三日月の唇。
妖しき哉、半月の眼。
婀娜しき哉、満月の乳房。
恐ろしき哉、新月の心。
君ぞ 其の名を、月読と 云ふ。
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