月輪の都 『彩月』
2005年7月1日紅い月を、恐いと告げる、君の瞳も 兎の目。
泣き腫らす程に、君は何を 思いつめ、
どうして 声を殺して、泣くのだろ。
蒼い月を、あな いみじと零す、君の頬も 蒼白の。
冴え凍る 夜気に打たれて 佇んで。
竦みながらも 睨む目を、どうして 抱えて、哭くのだろ。
金の月を、眩しいと、君は 斜に構えて 顔背け。
同じ色を 湛えた その髪は、更なる輝き 波打って、
それでもどうして、受入がたしと 吐くのだろ。
銀の月を、厭わしと、逃れきれない、君の心は 悔恨を。
貫く刃を 背に受けて、払う腕も 突き刺され、
どうして 君は、幻の 墓標を探して いるのだろ。
茜の月に、不安を 覚えた君は、薄い夜空を 見渡すままに。
見慣れた風景、違和感 求め。
どうして、不吉な 趣、引き寄せる。
紫の月に、疑う眼を 瞬く君は、終焉 口に、溜息を。
確たる安堵の 域など無い、を、知り得ても、
どうして 欲する、想いを 拭えぬままに あるのだろ。
少しう 遠く、遥かに 近く。
君の傍ら、その背にそっと、寄りて 添うて おりしがな。
君は 見しとは せざるまま、揺らぎに酔うて、酒盛りを。
君は 閉ざして、俯いて、余韻に 溺れて、杯を。
不変の月を 観んとせむ。
普遍の月を 受くとせむ。
伸べて 転がす掌(たなこごろ)。
さりとて何も とどまらぬ。
泣き腫らす程に、君は何を 思いつめ、
どうして 声を殺して、泣くのだろ。
蒼い月を、あな いみじと零す、君の頬も 蒼白の。
冴え凍る 夜気に打たれて 佇んで。
竦みながらも 睨む目を、どうして 抱えて、哭くのだろ。
金の月を、眩しいと、君は 斜に構えて 顔背け。
同じ色を 湛えた その髪は、更なる輝き 波打って、
それでもどうして、受入がたしと 吐くのだろ。
銀の月を、厭わしと、逃れきれない、君の心は 悔恨を。
貫く刃を 背に受けて、払う腕も 突き刺され、
どうして 君は、幻の 墓標を探して いるのだろ。
茜の月に、不安を 覚えた君は、薄い夜空を 見渡すままに。
見慣れた風景、違和感 求め。
どうして、不吉な 趣、引き寄せる。
紫の月に、疑う眼を 瞬く君は、終焉 口に、溜息を。
確たる安堵の 域など無い、を、知り得ても、
どうして 欲する、想いを 拭えぬままに あるのだろ。
少しう 遠く、遥かに 近く。
君の傍ら、その背にそっと、寄りて 添うて おりしがな。
君は 見しとは せざるまま、揺らぎに酔うて、酒盛りを。
君は 閉ざして、俯いて、余韻に 溺れて、杯を。
不変の月を 観んとせむ。
普遍の月を 受くとせむ。
伸べて 転がす掌(たなこごろ)。
さりとて何も とどまらぬ。
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