月輪の都 『自問』

2005年4月28日
耐え切れないと、悲鳴を 上げたならば、
誰か 聞いてくれますか。

堪え切れないと、涙を 絞ったならば、
誰か 拭ってくれますか。

痛みに引き攣る、苦悶の表情(かお)を 浮かべたならば、
誰か 癒してくれますか。

崖の淵に 足かけて、すくんだならば、
誰か 躊躇い 呼んでくれますか。

呼吸停止寸前の 喘ぐ 吐息を 顕にしたら、
誰か 救ってくれますか。

そんな 都合の いい事なんて、おこり得ない 絵空事。
そんな 自侭な 望みなんて、おこがましくて、口には 出せない。

私を 苛む、孤独の塔が。
私を 慰める、孤独の海が。
私を 繋ぐ、孤独の翼が。
私を 導く、孤独の声が。

微妙な、心地良さが、私を 放さない。
些細な、拘りが、私を 離さない。
幽かな、惑いが、私を はなさない。

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