妹が背の夢、通りなば、
汲みたる涕(なみだ)の、泉も涸れ果て、
映る影 亡く、噛み締めて。

覗く 底土、残されたるは、結晶ぞ、
想いの粋と、見定める。

純なり 綺なり 輝いて、
今ぞ、心に 甦り、
足跡遺して 立ち去る影と。

限りに 延ばす、此の掌の内に、
掴めぬままに、転がりて、
届かぬ 輝き、眼に 刻む。
 

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