君を 愛していると、この唇が。
君を 見つめていると、この瞳が。
君を 護りたいと、この腕が。
君を 抱きたいと、この胸が。

君を 酔わせる囁きよ、余韻を残して 響くがいい。
君を 惑わせる熱い疼きよ、再び求める 回路を作れ。
君を 連れ去る濁流よ、嘆きの河を 支える涙を 奪い取れ。

君でない、誰かを 心に想いながら。
君でない、誰かの体を 抱きながら。
君でない、誰かに同じ 台詞を吐きながら。
言葉は 誰にも あげないままで。

我が身を引換に、捧げる愛など 知らぬから。
君じゃないと 呟く声に、
君じゃないと 告げる声に、
君の悲壮な 叫びは重なり、
呪いの言葉を吐くだろう。

愛されないから、覚えてて。
愛さないから、覚えてて。
君を蝕み、君を壊す、この僕の 仕打ちを。
失うのが 恐いからなんて、
子供じみた答で、君は 納得してくれる?

君の心に、足跡を。
土足で 踏込み、掻き乱す。
君の心に、憎しみを。
決して 忘れ去れないように。

利己的な答しか、見つけられない 僕だから。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

最新のコメント

日記内を検索