迂遠の 回帰を、夢見て 眠れ。
背に 寄り添う、影を 恋いうる 心を 持って。
あだし 邂逅、捻れた 宿命、契りの日をば、願う空。

永劫に 続く 争いならば、片目を 瞑って、行くが良い。
波打ち際の 砂に埋もれて、星を見よ。
険しき山の 断崖に、綱を絶ちて 臨んで視よ。
捨て去ることも、奪い去ることも、それは 幻、吐息の宵。 

諦めよ、とも 呟く唇、虚しき音を。
諦め切れぬと、叫ぶ 心の、悲鳴が 漏れる。
泪が零れて、乾かぬ頬に、無常を告げる、散る華ぞ。

朧の月に、清けき 静寂(しじま)。
面影 薄れぬ、記憶に酔うて、春よ 再び、廻り来い。
時よ、流れて、今 一度。

然れども、変らぬ 季節よ、嘆きの 日々と。

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