月輪の都 『禁呪』
2005年2月1日北天より 来たれ、雷戟の刃。
南地より 来たれ、溶けし火焔。
東海より 来たれ、怒濤の海嘯。
西山より 来たれ、氷点の疾風。
大気を 引き寄せ 媒介に、伝播し 遂げよ、この呪句を。
四肢を 印呪と 化して、 己の魂、削りて 捧ぐ、
神力 此処へ 誘い給へ。
己が魂、贄となり、言霊 練りて、呪句を 祈れ。
口より 零れた、緋色の玉は、電糸を纏いて、ふぅわり 漂い。
両の掌、触らず挟み、呪気で変化を促し、大空(たいくう)へ。
来たれ、来たれ、我が 指差す、この空に
来たれ、来たれ、我を 阻む、障壁へ。
来たれ、来たれ、我を 苛む、敵陣を。
駆逐し給へ、薙ぎ払い給へ、壊滅させ給へ。
轟け 雷撃、 呑め 火焔、 唸れ 海嘯、 吹雪け 疾風。
長き髪は、逆巻き 揺れる、紫暗の瞳は、鋭く光る。
頭上に掲げた、鍛え抜かれた 太い腕、
浮き出た 血管、鼓動を 伝えて、上下する。
満ちたる呪をば、掲げし 両腕、振り下ろされたる 瞬間に、
怒号の 咆哮、天空 揺るがす、鉄槌が。
鼓膜を破る 爆音を、内腑を 抉る 光刃が、
瞬時に 焼き溶かす 焔を、惑う時なく 呑む波を、
逃げる足さえ 凍らせて。
南地より 来たれ、溶けし火焔。
東海より 来たれ、怒濤の海嘯。
西山より 来たれ、氷点の疾風。
大気を 引き寄せ 媒介に、伝播し 遂げよ、この呪句を。
四肢を 印呪と 化して、 己の魂、削りて 捧ぐ、
神力 此処へ 誘い給へ。
己が魂、贄となり、言霊 練りて、呪句を 祈れ。
口より 零れた、緋色の玉は、電糸を纏いて、ふぅわり 漂い。
両の掌、触らず挟み、呪気で変化を促し、大空(たいくう)へ。
来たれ、来たれ、我が 指差す、この空に
来たれ、来たれ、我を 阻む、障壁へ。
来たれ、来たれ、我を 苛む、敵陣を。
駆逐し給へ、薙ぎ払い給へ、壊滅させ給へ。
轟け 雷撃、 呑め 火焔、 唸れ 海嘯、 吹雪け 疾風。
長き髪は、逆巻き 揺れる、紫暗の瞳は、鋭く光る。
頭上に掲げた、鍛え抜かれた 太い腕、
浮き出た 血管、鼓動を 伝えて、上下する。
満ちたる呪をば、掲げし 両腕、振り下ろされたる 瞬間に、
怒号の 咆哮、天空 揺るがす、鉄槌が。
鼓膜を破る 爆音を、内腑を 抉る 光刃が、
瞬時に 焼き溶かす 焔を、惑う時なく 呑む波を、
逃げる足さえ 凍らせて。
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