月輪の都 『シヴァザード』
2005年1月20日欠けたる月の 昇らぬ国に、今宵も清やく、夜が来る。
切り取られた 空間に、閉ざされ住まう 民人は、
姿を変える 月を 今も、知らぬまま。
白亜に輝く 宮殿を、眺めて 静寂に、眠る夜。
王が其処に 在る限り、外より厄災 来らぬと、
安堵の日々に、忍ぶ影。
闇は、己の身の内に、抱えて潜む 病めたる一族。
深い落胆、悲痛な声は、今宵 産まれ堕ちた者。
呼吸を止めて 産まれ来る、骸は 嘆きの 跡となり。
月の満ち欠け 知る者は、変らぬ姿に、何 想う。
逃れて 発った 訳でない、国に 還りて、何 想う。
冷たい石の 感触が、熱を 帯びたる肌に、そっと触れ。
魘されたる、悪夢に捧げる、贄は無く、
眠れぬ夜を 彷徨うばかり。
切り取られた 空間に、閉ざされ住まう 民人は、
姿を変える 月を 今も、知らぬまま。
白亜に輝く 宮殿を、眺めて 静寂に、眠る夜。
王が其処に 在る限り、外より厄災 来らぬと、
安堵の日々に、忍ぶ影。
闇は、己の身の内に、抱えて潜む 病めたる一族。
深い落胆、悲痛な声は、今宵 産まれ堕ちた者。
呼吸を止めて 産まれ来る、骸は 嘆きの 跡となり。
月の満ち欠け 知る者は、変らぬ姿に、何 想う。
逃れて 発った 訳でない、国に 還りて、何 想う。
冷たい石の 感触が、熱を 帯びたる肌に、そっと触れ。
魘されたる、悪夢に捧げる、贄は無く、
眠れぬ夜を 彷徨うばかり。
コメント