月輪の都 『獏』
2004年12月20日「もしも」を 繋ぎ合わせて 出来た 空想。
夢見心地の春は去り、忍び寄った獏に 少しずつ喰まれて 消える。
「もしも」を 描いて馳せた 空の果て。
飛行機雲に 分断されて、汚れた大気に 染められる。
「もしも」を 最期の言葉に託し、空を掴んだ 弱った手。
見えない恐怖に 慄いて、その手を とって あげられなくて。
「もしも」と 呟き 瞳を伏せて、頬を赤らめ 恥らった、
純情という名の、嘗ての 仕草は 何処へ行く。
空を仰いで 鳥への願い。
海を見つめて 鯨への祈り。
風に晒して 獣への望み。
土に還して 木々への誓い。
何を 無くして しまったか、君は 気付いて いるだろか。
何を 亡くして しまったか、君は 知りえて いるだろか。
耐え難し、喪失の痛みを 憶えた君は、今も 麻痺して いるのだろか。
夢見心地の春は去り、忍び寄った獏に 少しずつ喰まれて 消える。
「もしも」を 描いて馳せた 空の果て。
飛行機雲に 分断されて、汚れた大気に 染められる。
「もしも」を 最期の言葉に託し、空を掴んだ 弱った手。
見えない恐怖に 慄いて、その手を とって あげられなくて。
「もしも」と 呟き 瞳を伏せて、頬を赤らめ 恥らった、
純情という名の、嘗ての 仕草は 何処へ行く。
空を仰いで 鳥への願い。
海を見つめて 鯨への祈り。
風に晒して 獣への望み。
土に還して 木々への誓い。
何を 無くして しまったか、君は 気付いて いるだろか。
何を 亡くして しまったか、君は 知りえて いるだろか。
耐え難し、喪失の痛みを 憶えた君は、今も 麻痺して いるのだろか。
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