12月4日の日記

2004年12月4日
部屋の片隅 丸めた背中。
雨戸締め切り 薄闇の、
小刻みに 震えた肩が、声を殺して 咽び泣く。

伝え聞いた 君の死に、決して 泣くまいと 誓ったけれど。
堅く 冷たい 君に 触れたらば、
内腑から 込み上げる 鳴咽に負けて。 
涙は 堰を切ったように 溢れ出た。
綺麗な君の 死化粧、一筋残る 涙の後は、君の名残か 錯覚か。

動かぬ唇、水を含ませ、滲んだ視界に 歪んで写る。
君の前で うなだれて、心で 名前を呼びながら、
僕は 別れを 実感する。
子供のように ひとしきり 泣きじゃくれられれば いいのだけれど。
大人を捨てたく思う時。
気丈に耐えて忍ぶ姿が美徳だなどと
そんな価値観かなぐり捨てて 僕は子供になりたかった。

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