月輪の都 『空洞の月』
2004年10月19日寂しい色した君の背。
虚しい響きの君の声。
悲しい続きの君の夢。
不毛の岩肌 崩れ落ち、誰 知る事無く 砂へと還る。
荒ぶ強風 哭き声と、魔物の息吹と、震えつつ
暗き 洞へと 呑まれて消える。
一夜の安息 求めた岩陰、一夜の宿を 探した洞窟、
一夜の刻を しのいだ 廃墟。
心 此処にあらぬ故、瞳を伏せても 怖くない。
嵐の後に 訪れる、無音の 世界を 待ち望み、
中空 征する 月を待て。
海を割った道のよに、昼を裂いた 宇宙(そら)のよに、
山を喰った野火のよに、空虚を宿した 君の胸。
蹉跌の路傍に 疲弊して、腰を下ろした ままの君。
荒野に穿たれ、熱砂に巻かれ、仰ぎ睨んだ 姿で独り、
埋める術無い 空洞抱え、声無き慟哭、空へと 向かう。
千に一つの邂逅を、
万に一つの解脱を求め、
億に一つの涅槃を得れば、
君の桎梏、滅する事が、出来ようか。
黒曜石の君の眼に、欠け満つ 月は 如何様に、
映り 輝き、消えるのだろか。
地中深くに 閉ざして眠る、化石の夢を 観る君に。
虚しい響きの君の声。
悲しい続きの君の夢。
不毛の岩肌 崩れ落ち、誰 知る事無く 砂へと還る。
荒ぶ強風 哭き声と、魔物の息吹と、震えつつ
暗き 洞へと 呑まれて消える。
一夜の安息 求めた岩陰、一夜の宿を 探した洞窟、
一夜の刻を しのいだ 廃墟。
心 此処にあらぬ故、瞳を伏せても 怖くない。
嵐の後に 訪れる、無音の 世界を 待ち望み、
中空 征する 月を待て。
海を割った道のよに、昼を裂いた 宇宙(そら)のよに、
山を喰った野火のよに、空虚を宿した 君の胸。
蹉跌の路傍に 疲弊して、腰を下ろした ままの君。
荒野に穿たれ、熱砂に巻かれ、仰ぎ睨んだ 姿で独り、
埋める術無い 空洞抱え、声無き慟哭、空へと 向かう。
千に一つの邂逅を、
万に一つの解脱を求め、
億に一つの涅槃を得れば、
君の桎梏、滅する事が、出来ようか。
黒曜石の君の眼に、欠け満つ 月は 如何様に、
映り 輝き、消えるのだろか。
地中深くに 閉ざして眠る、化石の夢を 観る君に。
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