月輪の都 『脱兎』・月の兎・
2004年9月21日無くしてしまったものが 何なのか。
忘れてしまったものが 何なのか。
三歩戻ってみたけれど、立ち尽くして 終わってる。
思い出せない 記憶の底が、奈落のように 真っ暗で、
静まり返って いるから 不安。
取り留めない事、雑多な記憶。
耳にこだます 渦巻く騒音、拭えないから、もどかしい。
きっと たいしたことじゃない、自分に自身に 言い聞かせ、
振り返る ことからいつも 逃げている。
非難の声も届かない、指差す人も居ないとこ、
目指して走った、一目散。
果てない階段 俯いて、独り 登る 夜明け前。
果てない階段 俯き下る、足元見えぬ 真夜中に。
月に兎が 居た頃は、眠れる夜が あったろう。
川に河童が 居た頃は、微睡む昼が あったろう。
森に物の怪 居た頃は、カラスと帰る夕暮れが、
そこかしこに あったろう。
山に木霊が 居た頃は、心を洗う朝が、
きっとここに あったろう。
兎は 何処(どこ)かに 姿を消した。
河童は 何処(いずこ)に 旅立った。
物の怪 此処(ここ)より 追われて去った。
木霊は 其処(そこ)から 逃げ延びた。
いまさら 何を 尊べと?
いまさら 何を 畏れよと?
いまさら 何を 信じよと?
開けてはいけない 扉を壊し、文字を綴った知識を 抱え、
紐解く喜び 追い求め、愚者を扇動 導いて、
いざいざゆかん 行軍を。
うねり飲み込む 白波の元へ、断崖絶壁 飛び降りよ。
いっそ 知らない 言葉なら、覚える事も ないのにね。
いっそ 見えない 現実ならば、覚える事も ないのにね。
大切だった事さえも、思い出せない 日々の渦。
大事だった事さえも、思いつかない 鈍った一瞬。
撥ねた兎の 背中を 追って、
残した足跡、雪の上。
少ぉし先で 振り返り、決して届く 事がない。
忘れてしまったものが 何なのか。
三歩戻ってみたけれど、立ち尽くして 終わってる。
思い出せない 記憶の底が、奈落のように 真っ暗で、
静まり返って いるから 不安。
取り留めない事、雑多な記憶。
耳にこだます 渦巻く騒音、拭えないから、もどかしい。
きっと たいしたことじゃない、自分に自身に 言い聞かせ、
振り返る ことからいつも 逃げている。
非難の声も届かない、指差す人も居ないとこ、
目指して走った、一目散。
果てない階段 俯いて、独り 登る 夜明け前。
果てない階段 俯き下る、足元見えぬ 真夜中に。
月に兎が 居た頃は、眠れる夜が あったろう。
川に河童が 居た頃は、微睡む昼が あったろう。
森に物の怪 居た頃は、カラスと帰る夕暮れが、
そこかしこに あったろう。
山に木霊が 居た頃は、心を洗う朝が、
きっとここに あったろう。
兎は 何処(どこ)かに 姿を消した。
河童は 何処(いずこ)に 旅立った。
物の怪 此処(ここ)より 追われて去った。
木霊は 其処(そこ)から 逃げ延びた。
いまさら 何を 尊べと?
いまさら 何を 畏れよと?
いまさら 何を 信じよと?
開けてはいけない 扉を壊し、文字を綴った知識を 抱え、
紐解く喜び 追い求め、愚者を扇動 導いて、
いざいざゆかん 行軍を。
うねり飲み込む 白波の元へ、断崖絶壁 飛び降りよ。
いっそ 知らない 言葉なら、覚える事も ないのにね。
いっそ 見えない 現実ならば、覚える事も ないのにね。
大切だった事さえも、思い出せない 日々の渦。
大事だった事さえも、思いつかない 鈍った一瞬。
撥ねた兎の 背中を 追って、
残した足跡、雪の上。
少ぉし先で 振り返り、決して届く 事がない。
コメント