月輪の都 『螺鈿の月』
2004年8月31日何故に 求め 願うのか。
何故に 彼の地へ 発ったか。
何故に 故郷は 夢朧。
貴方の姿を 追いかけて、地の果てまで きたけれど、
この手に抱いた 白い骨。
四脚を腕に 得たけれど、折れた爪は 大地を掴まず。
貴方の幻 心に描き、海の果てまで きたけれど、
この手に残る 黒い髪。
尾鰭を足に 得たけれど、毀れる鱗は 水を掴まず。
貴方の言葉 胸に抱き、空の果てまで きたけれど、
この手に触れた 紅い服。
翼を背中に 得たけれど、千切れた羽は 大気を掴まず。
歳費 浪々、螺鈿の月に 掛かる雲を 払うよう。
流転 徨々、砕け散る 岩もさだめか 降る砂に。
光矢 早々、想うは刹那 憶えも薄らぐ 郷愁の。
荒ぶ風に 任すまま、靡く髪が 路を指し、
溢れ伝う血の粒が、路を行く。
背を押し急ぐ 風の路。
行方は 誰も 知らぬ先。
螺鈿の月を 追いかけて、貴方の行方を 追いかけて、
万里を旅して 行くばかり。
何故に 彼の地へ 発ったか。
何故に 故郷は 夢朧。
貴方の姿を 追いかけて、地の果てまで きたけれど、
この手に抱いた 白い骨。
四脚を腕に 得たけれど、折れた爪は 大地を掴まず。
貴方の幻 心に描き、海の果てまで きたけれど、
この手に残る 黒い髪。
尾鰭を足に 得たけれど、毀れる鱗は 水を掴まず。
貴方の言葉 胸に抱き、空の果てまで きたけれど、
この手に触れた 紅い服。
翼を背中に 得たけれど、千切れた羽は 大気を掴まず。
歳費 浪々、螺鈿の月に 掛かる雲を 払うよう。
流転 徨々、砕け散る 岩もさだめか 降る砂に。
光矢 早々、想うは刹那 憶えも薄らぐ 郷愁の。
荒ぶ風に 任すまま、靡く髪が 路を指し、
溢れ伝う血の粒が、路を行く。
背を押し急ぐ 風の路。
行方は 誰も 知らぬ先。
螺鈿の月を 追いかけて、貴方の行方を 追いかけて、
万里を旅して 行くばかり。
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