月輪の都 『隻眼』

2004年8月24日
生命は 滅する ものだから、
滅びの美学を、求めてやまぬ。
生き急ぐ事も、あるだろう。
死に急ぐ事も、あるだろう。
ああ、それも また 、よし。

しがみつく事も あるだろう。
潔くある時も あるだろう。
ああ、それも また、よし。

根強く 芽吹く時も あるだろう。
儚く 散りゆく時も あるだろう。
ああ、それも また、よし。

次代へと 種子を残して、行くもあり。
秘して 黙して、行くもあり。
万人が見据える方向を、
行くも背くも、それもよし。

ゆかねばならぬ 場所もなく、
けれど、やがて行き着く場所より、
逃れること 叶わぬならば、
ああ、それも また、よしと、
片目を瞑る 心あり。

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