月輪の都 『絶句』
2004年8月9日僕は 言葉を 飲み込んだ。
二の句を探す 暇もなく。
僕を 襲った 衝撃は、思いもよらず突然すぎて。
僕は 言葉を 飲み込んだ。
反射を 忘れた この腕を、伸ばす瞬間さえ そこにはなくて。
ねぇ 今 僕は 君と話をしてたんだよね?
ねぇ 今 僕は 君に笑いかけていたんだよね?
君の名前を 呼ぶこともできず、
君の体を 掴む事もできず、
当然 君を 助けることもできなかった。
命を繋ぎ止めている、摂理がとても 恨めしい。
僕に 翼が あったなら、君を 救えて いたろうか。
君に 翼が あったなら、僕は 悔いずに すんだろうか。
君の姿が かき消えた。
ただ その瞬間だけが くり返す。
裂けた 大地に 飲み込まれ、
小さくなってく 君だけを、僕の視線が 追いかけて、
白く 光った 光景だけを、
僕は 幾度も 繰り返す。
過ぎてしまった日の事を
起こってしまった出来事を
歪める事しか 手段はなくて。
自問自答で 煮詰める果ては、忘却の彼方か 追憶の日々か。
自慰の言葉に 埋め尽くされて、
僕は 一歩も 歩けない。
僕の眼を 両手で覆い、
僕の耳を 遠くして、
僕の口を 閉じてしまえば、
君だけを 想い続ける 僕が残る。
君だけを 見ていた 僕が残る。
誰も知らない、君が 大地の裂け目に 消えた事。
誰も知らない、君を 救えなかった 僕の事。
誰も知らない、絶句の先を。
二の句を探す 暇もなく。
僕を 襲った 衝撃は、思いもよらず突然すぎて。
僕は 言葉を 飲み込んだ。
反射を 忘れた この腕を、伸ばす瞬間さえ そこにはなくて。
ねぇ 今 僕は 君と話をしてたんだよね?
ねぇ 今 僕は 君に笑いかけていたんだよね?
君の名前を 呼ぶこともできず、
君の体を 掴む事もできず、
当然 君を 助けることもできなかった。
命を繋ぎ止めている、摂理がとても 恨めしい。
僕に 翼が あったなら、君を 救えて いたろうか。
君に 翼が あったなら、僕は 悔いずに すんだろうか。
君の姿が かき消えた。
ただ その瞬間だけが くり返す。
裂けた 大地に 飲み込まれ、
小さくなってく 君だけを、僕の視線が 追いかけて、
白く 光った 光景だけを、
僕は 幾度も 繰り返す。
過ぎてしまった日の事を
起こってしまった出来事を
歪める事しか 手段はなくて。
自問自答で 煮詰める果ては、忘却の彼方か 追憶の日々か。
自慰の言葉に 埋め尽くされて、
僕は 一歩も 歩けない。
僕の眼を 両手で覆い、
僕の耳を 遠くして、
僕の口を 閉じてしまえば、
君だけを 想い続ける 僕が残る。
君だけを 見ていた 僕が残る。
誰も知らない、君が 大地の裂け目に 消えた事。
誰も知らない、君を 救えなかった 僕の事。
誰も知らない、絶句の先を。
コメント