君の心を 盗んで 逃げる、遥か遠い、地の果てまでも。
君の心を 障って 逃げる、彼方の月の 裏までも。
君の心を 乱して 逃げる、追って来れない、彼岸まで。

君の腕を 掴んで 逃げる、切り落としてまでも。
君の小指を 絡めて 逃げる、赤い糸が 見えぬから。
君の記憶を 犯して 逃げる、僕を 忘れて しまわぬように。

そんな 酷い幻影を、僕は 見続けてる。
そんな 危ない妄想に、僕は 浸り続けてる。

だけれどね、そんな残酷な一瞬を、
だけれどね、どこか酔いしれる一瞬を、
だけれどね、ただ、思い描く一瞬を。

無邪気な子供のように、善悪を知らぬ子供のように、
倫理を学び 受け入れなければ、
誰もが持つ 囁きじゃないのかな?

痛みを知らず、人を刺し。
痛みに麻痺して、人を刺し。
痛みを忘れて、人を刺し。

そうして 僕たちは、生きてるじゃないか。
あんなに 上手に 忘れ去って しまえるなんて。
生きるために、生き残るために、
人は皆、苦しみより、逃げ去って、亡くしてしまうじゃないか。

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