月輪の都 『魔 道』
2004年6月25日罪の重さを 知りては 改め、
傷の痛みを 知りては 悔い、
病の苦しみ 知りては 顧み、
死別の悲しみ 知りては 願う。
塩の柱に 閉じ込めて、
蜜の甕に 深く沈めて、
氷の棺に 横たえて、
土中の石室 座らせて、
嘗て栄えた 栄華の都、
砂漠の廃墟に 埋めましょう。
光を拒絶す 深海に、
ゆらゆらゆれる 長い髪。
生きては 行けぬ 頂に、
閉ざした瞼に 睫が濡れる。
決して 触れる事のない、
水晶 玻璃の向こう側、
白い肌は 透けるよう。
姿 形を留めおく、手段 術方 数あれど、
御魂 この世に 留めおく、法術 しかと ありはせぬ。
罪の重さを 秤り、
傷の痛みを 堪えつつ、
病の苦しみ 引きずって、
死別の悲しみ 祈りつつ。
あなたを この世に 留め置く。
それが 久遠の望みなら、
あなたを この世に 繋いで行く。
それが 消せぬ 過ちならば、
あなたを この世に 引き止める。
それが 穢れた 悲願なら、
あなたを この世に 呼び戻す。
それが 叶わぬ 摂理なら、
滅びるべし、と 呪うだけ。
滅してしまえと 怨むだけ。
私だけを 置き去りに、
私だけを 残したままに、
冷たい骸 仰臥する。
傷の痛みを 知りては 悔い、
病の苦しみ 知りては 顧み、
死別の悲しみ 知りては 願う。
塩の柱に 閉じ込めて、
蜜の甕に 深く沈めて、
氷の棺に 横たえて、
土中の石室 座らせて、
嘗て栄えた 栄華の都、
砂漠の廃墟に 埋めましょう。
光を拒絶す 深海に、
ゆらゆらゆれる 長い髪。
生きては 行けぬ 頂に、
閉ざした瞼に 睫が濡れる。
決して 触れる事のない、
水晶 玻璃の向こう側、
白い肌は 透けるよう。
姿 形を留めおく、手段 術方 数あれど、
御魂 この世に 留めおく、法術 しかと ありはせぬ。
罪の重さを 秤り、
傷の痛みを 堪えつつ、
病の苦しみ 引きずって、
死別の悲しみ 祈りつつ。
あなたを この世に 留め置く。
それが 久遠の望みなら、
あなたを この世に 繋いで行く。
それが 消せぬ 過ちならば、
あなたを この世に 引き止める。
それが 穢れた 悲願なら、
あなたを この世に 呼び戻す。
それが 叶わぬ 摂理なら、
滅びるべし、と 呪うだけ。
滅してしまえと 怨むだけ。
私だけを 置き去りに、
私だけを 残したままに、
冷たい骸 仰臥する。
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