流れる星の煌きを、
綺麗と感を述べるけど、
あれが 遥かな星達の、
断末魔の悲壮な声と
気づかない。

千切れた雲が風流な、
秋の空と謳うけど、
そこは 大気の荒れ狂う、
乱流の渦と 気づかない。

砂漠の果てにゆらゆらと、
映す都は蜃気楼、
彷徨う旅人 見つけても、
儚い夢と 気づかない。

耳に心地よき波の音、
引いては返す 穏やかな、
白い泡は時折に 
千鳥の足を 隠すけど、
あれは 手となり、牙となり、
沖へと連れ去り飲み込んで、
墓場へ沈める 恐ろしい 
海の道だと 気づかない。

私の心に 響く声、
揺らぐ想いは 猫の目で、
幸も不幸も 同じ事柄、一現象、
選んでいるのは 自身だと、
何故に 私は 気づかない。

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