空を喰みて 月を背に
  風を孕みて 月に吼え
  火を焚べて 月を裂き
  水を昇りて 月を喚び
  地を繋ぎて 月を縛せ

  咒法を讃歌し、崇め捧げ  
  祭祀を此処へ 導かん

  五輪の塔を おろがみて、
  護摩の壇を 設けたら、
  血を吐き散らして 願いを祝れ。
  
  夜に聳える 月輪の都
  影を喰われし者達が 蠢き犇く都なり。

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